パワハラ体験記

対人トラウマの克服方法:フラッシュバックの度に「死にますように」と祈ったら症状が良くなった話

原因

このブログでは何回も書いていますが

私はかつて、自称「うつ病」上司の下で働いていたことがあります。

都合のいい時だけ「うつ病」を発症されて、

嘘をつかれたり不当に責められたりなんだり……

そんな日々を約半年続けた結果

最終的に心身を病み、適応障害で休職しました。

しかし、休職できてホッとしたのも束の間。

休職中の私を襲ったのは、頻繁にやってくるフラッシュバックでした。

辛いフラッシュバック

フラッシュバックが具体的にどんなものなのかというと

日常生活の中で、ふと、仕事の事を思い出してしまったとき

その瞬間に、当時の映像(特に、自分にとって精神的に辛かった瞬間のもの)が脳裏に映し出され、凄く気分が悪くなるというものです。

また、フラッシュバックがやってくると、その当時の記憶にとらわれてしまって

「あの時、どうしてこうなってしまったのか」

「私はどうすればよかったのか」

と、延々と考え込んでしまうのです。

ひどい時には

「こういう対応をしていたらどうなっていただろう」

と、過ぎ去ったことなのに、何通りもの脳内シミュレーションをしてしまって、

短い時間で5分、長い時で2時間くらい考え込んでしまうのです。

洗濯物をしている時、掃除をしている時、TVを観る時、ご飯を作っている時……

どんな時でもフラッシュバックが来ることはあって

その度に、それまでやっていたことが手に付かなくなったり、周囲の話が上の空になってしまったりして

思うように1日が進まず、1日が終わる頃には時間をうまく使えない自分を嫌悪するのでした。

嫌な人の死を祈る

日常生活に支障をきたすぐらいフラッシュバックに悩まされていたある日

その日もフラッシュバックが来たのですが

頭から嫌な記憶を追い出したくて、とっさに「上司を刺す」という脳内シミュレーションをしました。

でも、1回刺すだけでは追い出せなくて、何度も何度も頭の中で上司を刺していたら

いつの間にか、その脳内シミュレーションが「(あの上司が)死にますように」という祈りに変わっていました。

それからというものの、私はフラッシュバックが脳裏に浮かんでも、あーでもないこーでもないとシミュレーションすることはなくなり

ただ「死にますように」と祈るだけになりました。

そして徐々に祈りの言葉を念じる回数も少なくなっていき

遂には1回のフラッシュバックに対して、「死にますように」を1回心で呟くだけで

ほとんど1秒でフラッシュバックを振り切ることが出来るようになっていきました。


あれから4年経った今。

あの時の自分を思い返してみると、相当精神的にきていたんだなぁと思います。

でも、あの時私が脳内で上司を何度も「刺した」からこそ

それまでずっと我慢してきた悔しさや怒りを、妄想という形で爆発させたからこそ

私は今、社会で普通に生活することができています。

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