今回は、攻撃的な人に遭遇してしまった時の対処法として、メタ認知の話をします。
攻撃的な人の特徴については、こちらの記事で解説しました。
この記事で一番の得策は無視する事であるとお話しました。
でも、相手が親や会社の上司だったら、簡単に無視なんかできないですよね。今回はそんな、どうしても関わらざるを得ない相手が攻撃的な人間であった場合の対処法をお話していきます。
「メタ認知」とは?
メタ認知とは自分が置かれている状況を一歩外から眺めてみて、客観的に認知するという思考法です。これを、相手から攻撃を受けている時に実行すると、物凄くラクにその場をしのぐことが出来ます。
ゲーム感覚で対処

皆さん、RPGゲームのプレイ中に攻撃的なキャラクターが現れた時、「なんだコイツ?」くらいにしか思いませんよね。何かされたとしても、大きく落ち込むことなんかないですよね。
ゲームプレイ中は、自分はあくまで「物語の当事者」を演じているに過ぎない傍観者です。(ソシャゲは例外) だから、そこで攻撃されたところで、自分自身が攻撃された訳ではない=心理的にはノーダメージなんです。
「メタ認知」を通して見る世界は、これにすごく似ています――現実世界に於ける、嫌な人と自分との関係を、ゲーム中に於ける敵キャラとプレイヤーとの距離感に置き換えてくれるんです。
具体的対処法

例えば横暴な上司が些細な事を理由にあなたに攻撃してきたとします。
この時、
「何で気づけなかったんだろう……」
「ダメだなぁ、私……」
という風に、言われている事を真に受けてはいけません。
そうではなく、
「なんでこんな言い方するんだろう」
「最近奥さんと関係悪いのかなぁ」
「上からの圧がすごいのかなぁ」
「余裕無いんだなぁ」
……という風に、「会話の当事者」という立場から一歩引いて、第三者の目線から相手を分析してみるのです。これが、メタ認知による具体的な立ち回り方です。
効果

割と簡単にできそうですよね。でも、効果は凄いですよ!
なぜならメタ認知をしようとすると、状況を観察する方に意識が向くので、攻撃されている自分に意識を向ける暇がなくなり、
「何が悪かったんだろう」
「あぁ……あれがまずかったかなぁ」
「ダメだなぁ、私」
という風に、自分をイジメる行為をしなくなるからです。
自分イジメとは、その言葉通り、攻撃的な振る舞いや心無い言葉を真に受けてしまい、攻撃を受けた後も自分を責め続けることによって、メンタルを自ら削ってしまう、大変、恐ろしい行為です。
メタ認知は、この精神的自傷行為を止めるきっかけとなり、そうした意味で攻撃的人への対処法として大変効果が期待できるのです。
まとめ

真面目な人ほど、相手の指摘を受けると反射的に反省しようとすると思います。
でも、それは本当に「反省」? もしかすると自分イジメじゃないですか?
自分イジメに心当たりのある方は、是非メタ認知(客観的に現状を把握する)的な思考を実践してみてください。そうすれば徐々に、反射的に反省する事をなくしていくことができ、攻撃的でつまらない人間のことが気にならなくなっていきます。
思考を変えて、生きやすい環境を自分で作っていきましょう!