Webデザイン

【初心者WEBデザイナー】ドケチな後出しじゃんけん系クライアントに当たって苦労した話

私は約5ヵ月ニートしながら独学をしてWEBデザイナー就職を果たしました。

WEBデザイナーになるにあたってかなりキーとなったのが、クラウドワークスでの経験です。
ここで実践経験を積み、成果物を沢山つくっていったから、未経験でも内定を頂けたんだと思います。

そんな業界未経験のザコデザイナーでも、努力次第でお仕事を受注できるクラウドワークスって本当に素晴らしい場だと思います。

でも、多くの未経験者が集まっているという事を知っているからこそ、足元を見てデザインを買い叩く悪いクライアントが潜んでいるのも事実です。

事実、すっごいケチ「後出しじゃんけん」な感じに次から次へと、新たな要望を付け加えてくるクライアントに当たったことがありまして、大変苦労したことがあります。

今回は、私が当たってしまったクソクライアントのエピソードと、そこから私が学んだことを、「しくじり先生」風に書き記していこうと思います。

ことの発端

少しでも受注実績を作りたくて……

クラウドワークスで仕事を受注し始めた頃、あまりにも仕事を受注できなくて、少しでも受注実績を作りたくて、単価が平均よりも安い仕事も受注していました。

バナーって、どんなに安くても1デザイン単価3,000円はするものなのですが、私は1枚500円で、5枚受注してしまいました。

平均単価の6分の1の値段です……

でも、まあ、とにかく実績を作りたいし「自分WEBデザイン初心者だし、仕事もらえるだけ光栄じゃん!」と、自分を騙しながら作業を始めました

ああすればこう言う、こうすればああ言うクライアント

「先言えよ」な修正指示

翌日、私は初稿をあげました。

デザインの要望は「起承転結のストーリーを意識して下さい」のみだし、画像も全部未処理だし、文言も決まっていなかったので、1枚デザインするのに2時間くらい時間がかかりました。(++)

やっと形になって提出して、ひとまず安心していると……

言い忘れていましたが、こんな感じでお願いします

てな感じで、具体的な指示が送られてきました。

「具体的なデザインイメージあるなら先言えよ!!!!!」って言いたかったですが、そこはグッと抑えて、要望通りに修正して再度提出しました。

え、違うの……?

すると次は……

この文言はこういう配置にしてください。
やっぱりこっちの色にしてください。

やっぱりこっちの色にしてください。

と、次は直筆コメント入りイメージ画像が送られてきました。

▲こんな感じ。こんな感じの指示書が沢山きました。

「さっき画像付き・箇条書きでリクエストしてきたじゃん!アンタがそうしろって言ったんじゃん!」と思いつつも……

「この人の要望全部聞き入れたとしても、1枚500円しかもらえないのかよ……泣」と思いつつも……

これは修行だと自分に言い聞かせ、気を取り直して修正作業に入り、再度提出しました。

そ、そこですか?

その後、何回目の修正依頼か覚えていませんが、こんなリクエストが来ました。

うーん、なんかこの画像気になるんでこうしてみてください。

もっと美人な女性がいいです。素材探して下さい。

そしてまたイメージ画像付きで返送されました。

「今までの修正の時には触れなかったじゃんかよ、気分屋かよ!」

「500円しか払わないクセに。自分で画像探せよ!」

こう思いましたが、やっぱりグッと気持ちを抑えて、また修正作業に取り掛かりました。なぜなら……

自分は新人で、まだ受注実績もそんなに無い。

もしここで悪いレビューを付けられたりしたら、今後仕事を受注できなくなってしまうかもしれない……

……こう思ったからです。

そうして、頂いたイメージ画像を参考にまた修正し、提出しました。

謎注文のエンドレスリピート

でも、もちろんこれだけでは終わりませんでした。

この後、同様の「後出しじゃんけん」があと20回以上続きました。

ちなみに、改めてこのクライアントとのやり取りを確認したのですが、私と先方合わせて、なんとメッセージ合計90件もありました。(驚愕)

ちなみに、ほかのフツーのクライアントとのやり取りは、せいぜい15件くらいで終わります。

結果、受注してから業務完了するまで9日もかかることとなり、80時間近くの時間をこのドケチクライアントに費やすことになりました。

※納品した後、「間違えて多めに入金しちゃったから金返せ」という騒動もありました。その記事はコチラ↓

正直、ほんっっっっっっっっっっとうにキツかったです。

いつ終わるのか分からないのがキツすぎて、それを相手に伝えられない自分が悔しくて……もうほんっとにイライラしました。

クソ案件から得た教訓

でも、こういうクライアントを経験したからこそ、フリーランスとして働くにあたって大切な教訓を得ることができ、考えることができました。

それがコチラ。

  1. ドケチなクライアントには近づかないこと。
  2. 修正回数に制限をつけること。
  3. NOと言う勇気を持つこと。
  4. 自分が値決めの主導権を持てるようにすること。

以下詳しく説明していきます。

ドケチなクライアントには近づかない

もっと強い言葉で言うなら「金を出さない客は、そもそも客じゃないから相手にしない!」ってことです。

小売りとか飲食とか……接客業やったことがある人なら共感してくれると思うんですが、金を払わない客ほどクレーム付けてきます。

クラウドソーシングの場でも多分同様で、払うべき金額を払わないクライアントほど多くの事を要求をしてきます。

実際、1バナーデザイン6,000円の案件を受注した際は、発注者からの要求が完結で分かり易く、「後出しじゃんけん」なリクエストも一切なく、スムーズに仕事を終えることができました。

当然ですが、お客様は神様ではありません。

誰のために時間を、自分の技術を使うかは、ちゃんと選ばなくちゃなと痛感しました。

修正回数に制限をつける

仕事を受注する時、値段や納品形式についてだけでなく、修正回数についても話しておく

――コレ、重要だと思いました。

でも、こういう話をすると「じゃあいいです」とお断りされてしまうことも十分あり得ます。

例えば、入社面接のとき……

求職者

残業はありますか?

残業がある場合、1分毎に給与出ますか?

こんな質問してくる求職者がいたら、「うわ、めんどくせーな」って思う雇用主、結構いると思います。

これと同じです。

どんなに言っている事が正しくても、事前に色々と要求してくる人とは仕事をしたくありません。

同じようなスキルを持っていて、事前の要求が少ない人がいれば、その人に仕事を頼みたいと思います。

じゃあ、どうやって修正の回数制限を了解してもらうか? 結論……

「(例)受注金額が3,000円以下の場合、修正回数は3回までとさせて頂きます。」

こんな風に、こちら側の要求をプロフィールに記載する。

↑こうするのです。

すると、もしクライアントに何度も修正をするよう迫られた場合……

プロフィールにも記載しているのですが……修正は3回までとさせて頂いております。

こんな風に、「プロフィールを事前に読まないあなたが悪いよね?」というような論調で要求を断ることができます。

プロフィールは単なる自己紹介・自己PRの場ではありません。

悪質な発注者から自分を守るための“盾”でもあるのです。

NOと言う勇気を持つこと

記事の途中にも書きましたが……

自分は新人で、まだ受注実績もそんなに無い。

もしここで悪いレビューを付けられたりしたら、今後仕事を受注できなくなってしまうかもしれない……

こういった弱みを持っていたので、仕事を引き受けた途中で「NO!」と言うことができませんでした。

でも考えてみると、これって発注者も同じです。

クライアントも悪いレビューを付けられたら、今後仕事を振れるワーカーさんがいなくなります。

下手したら、クラウドワークス以外の場でも悪評を流されるかもしれません。

つまり、【レビュー】というシステムがある以上、受注者・発注者を問わず、お互い平等に首根っこ捕まれている状態にあるのです。

だから!

理由があるのであれば、例え途中であろうとも「……という理由により、それは出来ません」とハッキリ言えばいいんです。

もしそれでも相手が引かないのであれば、

「レビューにこの件書かせていただきます」とか

「運営に通報させていただきます」とか伝えればいいんです。

日本人は真面目な方が多いので、時々忘れがちですが、受注者は奴隷ではありません。

飽くまで発注者と対等な立場であることを忘れずに、自信をもって交渉するのです。

自分が値決めの主導権を持てるようにすること

最後はコレです。

今、プログラミングやWEBデザインブームもあって、クラウドワークスにはライバルが沢山います。

だから、相当な古参や、相当な技術を持っている人でないと、継続的に売り上げを作るのは難しいです。

クラウドワークスがこういった環境であるからこそ、受注者の足元を見て仕事を発注しようとする悪質クライアントが潜んでいるのです。

だから、自分の技術が安値で買い叩かれないように【技術を向上させる】や【実績を作る】というのも大切なのですが、

同時に売り方も考えていかなくちゃなぁ~と痛感しました。

例えば、ココナラを利用するとか、受注サイトを作って、個人受注してみるとか……。

こうしたものを利用しながら、徐々にクラウドソーシングを卒業していくのが、フリーランスとしての成長ポイントなのでしょうね。

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