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『ユダヤの商法』から決断力を学ぶ!優柔不断で心配性な私にピッタリだった件【お金編】

優柔不断で心配性で人の目を気にしすぎてしまう私が、『ユダヤの商法(藤田田・著)』を読んで、参考になると思った教えをサラッと書いていきます。

で、本記事は第一弾【お金編】です。

第二弾【対人編】はこちら↓

この本はビジネスマンに限らず、主婦とかフリーランサーとか学生とか、あらゆる人種にも活きる内容だと思いますんで、是非読んでみて下さいね。

優柔不断・心配性ほど『ユダヤの商法』を読むべき理由

日本人の判断基準って大体「人の目」だよね

日本社会では「人の目」が善行・悪行の線引きですよね、大体。

他人に迷惑をかけちゃいけません

周りがこうしているのだから、こうしなさい

こんな風にね。

でも「人の目」は定まっていません。

人によって善悪の判断が違うのはもちろん、同一人物であっても、お腹がすいている時と満腹の時、寝起き時とそうじゃない時で意見が変わってきます。

また、こうした価値観の違いは、人だけでなく組織によっても全く違ってきます。

例えば同じ日本国内であったとしても、会社によって【定時上がり】の評価は真っ二つに割れますよね。

「人の目」を基準にしている限り、どんな行いが「正解」かなんて絶対に分かりません。

だから、有りもしない「正解」を求めて優柔不断になるし、「人の目」を気にしすぎて心配性になります。

結果、他人の顔色を伺いすぎて何も行動を起こせなくなったり、行動した後で

あの言い方はマズかったかな…?

などとクヨクヨして、もっと大切なところに集中できなくなってしまうのです。

ユダヤ人は「人の目」を信じず「ユダヤの教え」を信じる

ユダヤ人にとって善行・悪行の線引きはユダヤ教の教えです。

そして、その教えは2,000年の歴史が裏付けている証明不要の論理である(とされている)から、それに従っていれば疑いの余地なく、ブレない判断が下せるということです。

ユダヤ人は迫害されてきた民なので、彼らの思考は「人の目」を信じないところから始まります。

だから、日本人であればつい「人の目」を気にしたくなるピリピリした局面になってしまったとしても、ユダヤ人は「教え」に従った思考・行動をする事で、人の目という不安定なファクターに惑わされず判断を下せます。

だから、迅速に最善の判断を下していけるのです。


本書で紹介されているユダヤの教えは、ユダヤ人でないと理解不能な教えではなく、一種の真理のような鋭いものです。

「空気」に影響されやすい日本社会に生きているからこそ、こうした教えは学ぶべき点があるのではないかと、私は読んで思いました。

現金主義に徹すること

ユダヤ人は現金主義を徹底しています

ユダヤ人にとって、天変地異や人災から明日の生命や生活を保障するのは現金以外には考えられないからです。

だからもちろん、商取引を行う相手も現金主義で評価します。

  • あの男はキャッシュにすれば今日いくら持ってるか?
  • 今日のあの会社はキャッシュに換算するといくらになるか?

例えば、キャバ嬢をやっている方は、

ゴメン今回は掛けで!次きた時にまとめて払うからさ!

という言葉を信じちゃいけません。

住宅販売の営業さんは、

アテはあります。 親を説得して、資金援助してもらいます。

という言葉を信じちゃいけません。

彼氏持ちの女の子は

現金は持たない主義だから手持ち無いけど、100万円以上の株もってるから俺お金持ちだよ!

という言葉を信じちゃいけません。(経験談)

例え、1年後には取引相手が億万長者になることが確実であっても、明日その男の一身上に異変が起こらないと言う保証はありません。

人間も社会も自然も毎日毎日変わっていくというのがユダヤ教の神の摂理でありユダヤ人の信念である――そんな中、変わらないのはキャッシュだけなのです。

暗算を得意とすべし

これは深堀りするまでも無いですが、暗算が早いとそのビジネスにかかる費用とそこから生まれる利益と自分の取り分まで、即座にはじきだせます。

暗算が早いと言うことは常にファクトに基づいた判断が下せると言う事で、暗算できない人よりもパフォーマンスが格段に上がります。

これはビジネスだけでなく、日常生活でもすごく役に立つ事です。

暗算(それか概算)が出来ないと、宅配便のお兄さんが計算間違っていることに気が付けませんし、スーパーで買い過ぎてしまいますし、インチキビジネスに引っかかるし、海外旅行でぼったくりに気が付くこともできません。

数字が苦手な方は、暗算・概算をする練習をするとか

暗算・概算が出来ないのであれば、恥を厭わず文明の利器(電卓)に頼るとかして、瞬時に正しい数字を認識できるようにするクセを付けましょう

辛抱よりは“見切り千両”

ユダヤ人がビジネスをする際、そろばん勘定に合わないと分かれば半年と待たないで手を引きます

日本人は

せっかくここまでやってきたのに…!

今までの苦労が水の泡になる

と未練を残し、迷いながら継続する人が多いようですが

ユダヤ人の場合は、もともと最悪の場合につぎ込む資金は予測した上でビジネスを始めているので、

許容範囲内の予算で勝負したんだから、クヨクヨすることはない

という考え方をするそうです。

商売は上手く行かなかったけれど、「手を引く事でガラクタは一切背負い込まないで済んだ!」と清々しく見切るのですね。

無駄な生命保険も”見切り千両”

こうした考え方も、ビジネスマン以外にも非常に参考になります。

例えば、10年間150万円近く払い込んでいるけれど、今のところ全く役に立ったことがない&これからも役に立つのだろうかと疑問な生命保険。(私の母です)

割高なんだから、ネット保険とか安いものに入りなおして解約すればいいものを

10年も入ってきたんだから

解約したって25万円くらいしか戻ってこないんだから

と言って、更に延長しようとするのです。

他にも、こうした類の事(=サンクコストを回収しようとして更に損をして行く行動)って沢山あります。

  • 面白くない漫画を全巻集め続けてしまう
  • 株のナンピン買い
  • 昇給の見込みがない会社に居続けてしまう
  • 謎のネットワークビジネスを続けてしまう

これらはほんの一例ですが、心当たりがあれば、是非一度“見切り千両”を考えてみましょう。

それだけでかなりのキャッシュが浮くはずです。

必ずメモを取れ

ユダヤ人は重要な事はどんな場所でも必ずメモを取ります。

(スマホが無い時代の話になりますが)メモ帳とかが無くても、例えばたばこの箱を取っておき、そこに重要な事をパッとメモって後でメモ帳にまとめていたそうです。

「メモを取るなんて当たり前じゃん!」と思いましたが、でも、メモを取らずにギリギリに納期を確認してくる人や、日時を間違える人っているよなぁ~と思いました。

メモをとる――社会人にとって当然の事だし大した事無いように見えますが、メモを取ることによって取引に曖昧さが生じなくなります。

いい判断を下しても、肝心の日時・金額・納期等が曖昧であったら何もなりません。

又、取引の当事者がきちんとメモを取ることによって、言った言わないの水掛け論はじめ、無駄な時間を避けられます

納期の確認をしてくる人はユダヤ的にアウト

重要なことを聞き流しうろ覚えのままで済ましてしまう人っていますよね。

あとは

納期は確か○月×日だったでしょうか?それとも△日でしたっけ?

こう確認してくる人とか。

こうした人には2種類いて、

  1. 難しい取引なので、純粋に確認したくて聞いてくる人
  2. 納期がキツイので、わざととぼけている人

に分かれると思います。

私は①に対してはフツーに対応、②に対しては「コイツ…」と思いながら対応していましたが、どちらにせよ、相手がユダヤ人なら即刻アウトだそうです。

思い違いでした、△日でしたね。てっきり×日だと思っていました。

と弁解しても既に手遅れで、契約破棄や債務不履行に関わる損害賠償といった方向へ事態が進展しないとも限らないとの事。

始めは「そんな!納期を確認した程度でサヨウナラなんて、どんだけ酷なんだ……!」と思いましたが、でも確かに、ヤバイ取引先に当たらない為の、いい判断基準になるなぁ~とも思いました。

だって、①であれ②であれ、納期をきちんと把握していないとかちょっと怖いじゃないですか。

安心して仕事頼めるはずないですし、下手したらこちらが損を被りますもん。

つまり、メモを取らないと…

金額・納期・日時といった肝心なことが曖昧になる。

だから

スムーズに仕事が進まない。

すると

隙をつかれ、損を被る。

だから、メモは超大切だよ!メモ取らないと信頼失うばかりか、最終的には損するよ!という事なのです。

税金分だけ余分に儲けろ

「契約の民」である以上、ユダヤ人は決まりは守ります。

だから、税金も厳正に払います。

歴史的に自分たちの土地を持たない「流浪の民」であったからこそ、税金を払うことによって、その国籍を与えられていると思っているのだそうです。

したがって、ユダヤ人は税金を払ってもちゃんと釣り合うような商売をします。

海外からの帰り、こっそり品物を持ち込もうとして税関に引っかかったりするのではなく、ユダヤ人は輸入税分をあらかじめ計算して、その分値切って買ってきます。そうすれば、堂々と損なく持ち込めますからね。

最近だと、個人で売買できるプラットフォーム(メルカリ、クラウドワークス、ココナラ……)が色々あって、個人ビジネスをしている方も多いと思いますが

値決めについては、ユダヤの商法に倣って税金やサイト手数料を差し引いても儲かるようにすべきという事ですね。